モラールサーベイ モラル君Ⅲは

大幅変更を実施して、2019年5月にモラル君Ⅳにバージョンアップしました。

 

これまでのモラル君Ⅲでは、分析する過程で、実際の会社内のアンケート結果の平均値と全国指標の値を比較しながら、問題点を抽出しました。簡易版では、その比較する判断を簡素化するため、平均値と標準偏差を用いて偏差値を算出して示しています。

Y : 偏差値

x: 今回の平均値

μ: 21483人の平均値

σ: 21483人の標準偏差

 

これにより、スコアが50点であれば、平均的な値と言えます。

+-ともに、50から10点遠ざかると、最上位又は最下位から18%の範囲にある。

同様に50から20点遠ざかると、最上位又は最下位から5%の範囲にある。

加えて50から30点遠ざかると、最上位又は最下位から0.3%の範囲にあるということになります。

                                                                                               

しかしながら、この考え方は母集団の中の1データに対しての評価方法として使われて居ます。モラールサーベイでは、同一企業内の複数の従業員に対する平均値を使って評価する手法なので、そのままこの式を使うことが出来ません。なぜならば社員数の多い企業の集計結果では、平均値として示されるので、肯定的な意見が強くても、否定的な意見と平均化されるため、特徴が出にくくなります。

そこで、検定の考え方を組み合わせて評価することにします。

サンプル数によりバラツキの幅が異なるため、社員数に応じてそのバラツキの大きさを補正して評価することにします。任意の複数のサンプルを採取した場合のバラツキは、サンプル数nの平方根に反比例します。(以下の式)

この考え方を用い、偏差値の算出方法を以下の様に修正する。

  

nは社員数

xは診断企業の平均値

μは全国平均(母集団)の平均値

σは全国平均(母集団)の標準偏差

 

 

秘匿事項の自動非表示

回答者数が2名以下の集計結果については、一方の回答者が自己の回答結果を知っている訳ですから、2名の平均値が示されれば、他方の回答結果を正確に知ることとなります。従って機密が守られないことになります。これまでのモラル君では集計者が集計表の数値及びグラフからの系列の削除を行わなければなりませんでした。エクセルの関数を活用して、回答者が2名以下の集計データ及びグラフ内の系列を自動的に表示しない様に致しました。